オリジナルメダルには様々な材質があります。首からかけた時に、光に反射して美しく映えるものが多いです。
例えば、メダルの材質部にアンチモニーと書かれているものがあります。これは、アンチモンと鉛やすずといった物質を混ぜて作った合金のことです。アンチモニーはずっしりとした重量感があるので、メダルを持った時にしっかりと存在感を発揮できます。軽いものより重い方が嬉しいという人も多いのではないでしょうか。
またアンチモニーには、冷やすと膨張するという特長があります。これにより細かい成型や彫刻も可能となります。スポーツをしている人をカタチどったメダルや、年数や大会名が刻印されたタイプを見たことがあるかもしれません。こうした小さい文字をしっかり目立たせることができるのも、この金属の特性です。
成型方法の色々
成型する際にも、様々な方法が使われます。量が少なく、小ロットで制作するものもあります。また、運動会や高校総体のような大勢の子供たちが参加する大会で利用されるタイプのものもあります。毎年同じ大会で、大量にオリジナルメダルが必要な場合も発生します。
たくさん制作する場合、ダイキャスト制作を行うことがあります。これはメダルの材質となる金属を溶かし、金型へ流し込み、圧力をかけながら成形する方法です。圧入という工法により高精度で表面の彫刻が浮かび上がり、きれいに仕上がると同時に、大量生産することが可能となります。表面の研磨を行ったあと、金、銀、銅といった色にメッキ加工されます。
メダルの周囲をダイキャスト製にし、中身の部分をクリスタルガラス製にするなど、いくつかの金属を合わせて美しいものを制作することもあります。
手入れ方法
メダルを首にかけてもらうと、とても誇らしい気持ちになります。自宅に持ち帰っても、折りにふれて取り出したり、手に取ったりする機会が多いかもしれません。
首かけリボンを収納できるケースがついているものが多いので、リボンを丁寧にたたんでケースに入れておくのが一番良いです。たくさんの人が手に取ったなら柔らかい布なので、表面を拭いておくと良いでしょう。スタンドになるケースもあり、展示することもできます。ガラス製など壊れやすいものなら、落ちないようにしっかりとケースを固定しておくことができます。ガラス製のタイプなら触れるとすぐ指紋がついて汚れてしまうので、メガネ拭きなどの布が役立ちます。